技能ビザをすべて解説
目次
技能ビザとは
技能ビザとは、海外で指定された年数の実績がある熟練した技術者に認められます。
認められるもの
- コック
- 建築技術者
- 外国工芸品の製造・修理技師
- 貴金属・毛皮の加工技師
- 動物調教師
- 掘削技術者
- パイロット
- スポーツ指導者等
- ワインのソムリエ
上をの仕事として働く外国人に認められている就労ビザになります。
定義
「技能」の在留資格は、日本の企業との契約に基づいて行う産業上の特殊な分野に属する熟練した技能を要する業務に従事する活動になります。技能ビザは在職証明書が大切になりますので、取得できない場合(倒産など)は、証明ができないので取得はできません。
取得の要件とポイント
技能ビザを取得するには、取得したい内容に応じて実務経験年数が決まっております。
それぞれの取得要件を見ていきましょう。
シェフ(調理師)
外国料理の専門店である必要があります。
シェフの実務経験必要年数
- 10年以上の実績があること
- 外国の料理の専門店であるか
※海外で正社員等の実績の在職証明書を取得する必要があります。
※専門学校や調理師学校で学んだ期間も含めることが可能です。
※居酒屋や日本食料理屋、ラーメン屋では認められておりません。
ポイント
この実務経験については、正社員や契約社員での実務経験が必要で、アルバイトやパートでは実務経験に含めることはできず、加えて日本で行う予定の特定の料理の実務経験が必要になります。
シェフとしての実務経験が10年以上あったとしても様々な料理の実務経験であると認められません。
細かなシェフのビザ要件は下記よりご確認いただけます。
外国人シェフの技能ビザの取り方
タイ料理について
タイ料理のみは、10年でなく5年の実務経験でビザ取得可能です。
他の要件としては、タイ労働省が発行する「初級以上のタイ料理人としての技能水準に関する証明書」の発行を受け、かつ、申請を行った日の直近1年間にタイにおいてタイ料理人として妥当な報酬を受けている必要があります。
「タイ料理人としての技能水準に関する証明書」の要件を満たすための証明ができない場合(倒産など)は、証明ができないので取得はできません。
建築技術者
1または2のどちらかを満たす必要があります。
なお、建築であれば何でもよいわけではなく、外国様式の建築・土木工事(ゴシック、ロマネスク、バロック方式等)である必要があります。
建築技術者の必要年数
- 10年以上の実績があること
- 建築技術者で、10年以上の実績がある者を5年以上指揮監督の実績があること
※海外で正社員等の実績の在職証明書を取得する必要があります。
※専門学校などで学んだ期間も含めることが可能です。
外国工芸品の製造・修理技師
ベネチアングラスの職人や、ペルシア絨毯など外国特有の製品の製造・修理技師の要件は下記になります。
実務経験必要年数
- 10年以上の実績があること
※海外で正社員等の実績の在職証明書を取得する必要があります。
※専門学校などで学んだ期間も含めることが可能です。
貴金属・毛皮の加工技師
毛皮の加工業務は可能ですが、靴・鞄のなどその他皮革の加工業務は含まれていません。
実務経験必要年数
- 10年以上の実績があること
※海外で正社員等の実績の在職証明書が必要になります。
※専門学校などで学んだ期間も含めることが可能です。
動物調教師
動物の調教師の実務経験要件は下記になります。
実務経験必要年数
- 10年以上の実績があること
※海外で正社員等の実績の在職証明書を取得する必要があります。
※専門学校などで学んだ期間も含めることが可能です。
掘削技術者
石油探査のための海底掘削、地熱開発のための掘削又は海底鉱物探査のための海底地質調査が対象になります。
実務経験必要年数
- 10年以上の実績があること
※海外で正社員等の実績の在職証明書を取得する必要があります。
※専門学校などで学んだ期間も含めることが可能です。
パイロット
航空法(昭和27年法律第231号)第2条第18項に規定する航空運送事業の用に供する航空機に乗り組んで操縦者としての業務に従事するものに限ります。
実務経験必要年数
- 1,000時間以上の飛行実績があること
※海外で正社員等の実績の在職証明書を取得する必要があります。
スポーツ指導者等
1または2のどちらかを満たす必要があります。
実務経験必要年数
- 3年以上の指導実績があること
- スポーツの選手としてオリンピック大会、世界選手権大会その他の国際的な競技会に出場したことがある者
※海外で正社員等の実績の在職証明書を取得する必要があります。
※専門学校などで学んだ期間または報酬を受けて当該スポーツを行っていた期間も含めることが可能です。
ワインのソムリエ
ぶどう酒(ワイン)の品質の鑑定、評価及び保持並びにぶどう酒の提供に係るものである必要があります。
実務経験必要年数
- 5年以上の実績があること
※海外で正社員等の実績の在職証明書を取得する必要があります。
※専門学校などで学んだ期間も含めることが可能です。
上記を満たし、下記1または2のどちらかも満たす必要があります。
必要な要件
- 国際ソムリエコンクールに出場したことがある者
(出場者が一国につき一名に制限されているものに限る) - ワイン鑑定等に係る地方公共団体などが認定する資格を有する者