イタリア人との結婚手続き方法

イタリア人の方と結婚する際の手続きでは、日本とイタリアのどちらの国でも結婚手続きを行います。
今回の記事では、日本から先に結婚手続きを行う場合(日本方式)と、イタリアから先に結婚手続きを行う場合(イタリア方式)の結婚手続きをご紹介します。
ちなみにイタリアでは、男女ともに18歳から結婚することができます。
監修者

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行政書士法人フォワード
塩野 豪 GO SHIONO行政書士 Immigration Lawyer
フィリピン・カナダに合計5カ月居住し、海外での生活の大変さを知る。
その後、2016年に行政書士として独立して、ビザ申請代行サービス「ビザプロ」を開始する。
その後、累計400社・45か国以上の方の在留資格(ビザ)サポートを行う。
その他にも、日本法人の設立などのサポートを行い、外資系の日本進出コンサルティングも行っている。
人材紹介会社・管理団体・専門学校等とも顧問契約を結び、入管業務に特化したコンサルティングサポートを展開し、セミナー講師も積極的に行っている。
日本方式での結婚手続き(日本で先に結婚手続きする場合)
※地域によって必要書類が異なる場合がありますので、事前に確認をお願いします。
Step.1 日本にあるイタリア大使館で婚姻要件具備証明書を取得する
日本にあるイタリア大使館で「イタリア人の婚姻要件具備証明書」(通称:独身証明書)を取得します。
その際の必要書類は下記になります。
※書類は当日発行してもらえます。
イタリア人の必要書類
- パスポート
- 申請書(大使館にあります)
- 出生証明書
日本人の必要書類
- パスポート
Step.2 日本の役所で結婚手続きをする
「イタリア人の婚姻要件具備証明書」(通称:独身証明書)が取得できましたら、日本の役所で結婚手続きをします。
その際の必要書類は下記です。
イタリア人の必要書類
- 「婚姻要件具備証明書」(通称:独身証明書)と日本語訳
- パスポートと写真のページの日本語訳
- 在留カード(ある場合のみ)
日本人の必要書類
- 婚姻届(証人2人の署名があるもの)
- 戸籍謄本(本籍地以外で手続きする場合のみ)
- 身分証明書(運転免許証など)
婚姻届が無事に受理されたら、役所より「婚姻届の受理証明書」を取得します。
※日本語訳はどなたが行っても大丈夫です。
※日本人の戸籍謄本に婚姻情報が反映されるまでに約1週間かかります。
Step.3 婚姻届の受理証明書等を外務省で認証(アポスティーユ)する
日本の役所で婚姻届が提出できたら、下記書類を準備します。
日本で婚姻届を提出した後に集める書類
- 「婚姻届の受理証明書」
- 「婚姻情報が反映された日本人の戸籍謄本」
婚姻情報が日本人の戸籍に反映されるのに、約1週間ほど時間がかかります。
この2つの書類を準備できたら、日本にある外務省でアポスティーユ(認証)をします。
アポスティーユとは、外務省印を押してもらうことで、書類が本物であることを証明するために行う手続きになります。
※アポスティーユには少なくても1日以上かかります。
Step.4 日本にあるイタリア大使館で報告的手続きをする
日本外務省でのアポスティーユが終了し、すべて書類が揃ったら、再度イタリア大使館に行き、イタリア側の結婚手続きをします。
その際の必要書類は下記になります。
イタリア人の必要書類
- 申請書
日本人の必要書類
- 戸籍謄本(アポスティーユ済)
- 婚姻届の受理証明書(アポスティーユ済)
手続きが完了すると、「結婚証明書」を発行してもらえます。
配偶者ビザ申請時には、イタリア大使館で発行された「結婚証明書」が必要になります。
イタリア方式での結婚手続き(イタリアで先に結婚手続きをする場合)
※地域によって必要書類が異なる場合がありますので、事前に確認をお願いします。
Step.1 日本人の「婚姻要件具備証明書」をイタリアにある日本大使館で取得する
日本にある法務局またはイタリアにある日本大使館で「日本人の婚姻要件具備証明書」(通称:独身証明書)を取得することになります。
どちらでも取得可能ですが、日本の法務局で取得すると日本外務省やイタリア大使館のアポスティーユ(認証)が必要で手間がかかるので、イタリアにある日本大使館で婚姻要件具備証明書(通称:独身証明書)を申請する方が一般的です。
その際の必要書類は下記になります。
日本人の必要書類
- パスポート
- 戸籍謄本(発行から3か月以内のものを日本で取得していく)
※離婚歴がある場合は除籍謄本が必要になる場合があります。 - 申請書(日本大使館にあります)
イタリア人の必要書類
- パスポート
Step.2 イタリアにある県庁(Prefettura)で認証を受ける
「日本人の婚姻要件具備証明書」(通称:独身証明書)が取得できたら、イタリアにあるPrefetturaという県庁で「日本人の婚姻要件具備証明書」(通称:独身証明書)の認証を受けます。
Step.3 イタリアにある役所で結婚の公示申請の手続きをする
Prefettura県庁での認証が終わったら、市役所(Comune)で結婚の公示申請の手続きをします。
これは結婚に異議ある者がいないか確かめるもので、8日~14日ほど時間がかかります。
日本人の必要書類
- パスポート
- 婚姻要件具備証明書(Prefettura県庁で認証済のもの)
イタリア人の必要書類
- 身分証明書
Step.4 結婚式をする
上記の公示が終わり問題なければイタリアの市役所で結婚式をします。
結婚式が終わると「結婚証明書」が発行してもらえます。
Step.5 日本の役所で報告的届出をする
イタリアでの結婚手続きが終わったら、日本での結婚手続きを行います。
日本での結婚手続きは、イタリアにある日本大使館でも手続きも可能ですが、時間がかかるため日本にある役所での手続きの方がスムーズに行えます。
日本人の必要書類
- 婚姻届(証人2人の署名は不要)
- 戸籍謄本(本籍地以外で手続きする場合のみ)
- 身分証明書(運転免許証など)
イタリア人の必要書類
- 結婚証明書と日本語訳
- 国籍証明書と日本語訳
- パスポートと写真のページの日本語訳
- 在留カード(ある場合のみ)
※日本語訳はどなたが行っても大丈夫です。
※正式に受理されてから約1週間で日本人の戸籍謄本に婚姻情報が反映されます。
配偶者ビザ申請時には、イタリア大使館で発行された「結婚証明書」が必要になります。
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